2021年7月9日
初心忘るべからず
初心忘るべからず
広く一般的には、取り組み初めの気持ちを忘れないようにしよう、
との意味で認知されているのではないでしょうか。
しかしながら捉えようによってはもっと広い意味があるように思われます。
子供がはじめておつかいに挑戦しようとしたら、それはもう何度も事細かに買うもの、個数、行くお店、支払うお金、お釣りなどについて説明し内容をしっかり書いたメモも渡すでしょう。
しかし慣れた環境になると、相手が分かっている前提で省略された指示を出すようになり、指示する方はいつもと違う物を頼んでいたつもりで、受け手に伝わったか確認せず結果欲しいものと違うものを買ってきてしまった、なんて事が起こります。
受け手にとっては理不尽に映る事もあるでしょう。
当社では任意売却についての相談も受けています。
住宅ローンの特に支払いの部分を扱うため、非常に繊細で難しい問題だと考えています。
任意売却は一生に一度あるかないか、出来れば一度も体験しないに越したことはありません。
こちら側は複数のケースを対応していたとしても、ご相談者にとってはどんな事も初めて経験する事ばかり。
何を質問していいか分からない場面も多いでしょう。
慣れに驕らず、相手に寄り添う。
初めてのお客様へのような気遣い、心遣い、初心忘るべからずにはこのような意味もあると考えています。
