親や親族から相続した物件。「思い出があるから」「将来使うかもしれないから」と何となくそのままにしていませんか？
実は、相続した物件を持ち続けることには、意外と大きなデメリットがあります。使う予定のない不動産を長期間保有することで、経済的・心理的な負担がじわじわと増えていくことも。今回は、相続不動産を持ち続ける5つのデメリットをまとめました。

1. 固定資産税などの維持費がかかり続ける

使っていなくても、不動産には毎年固定資産税や都市計画税などの費用が発生します。
建物の老朽化が進んでいれば、修繕費や防犯対策費用なども必要になることがあります。特に収益を生んでいない空き家だと、出費ばかりでメリットがない状態になりかねません。

2. 管理の手間やリスクがある

誰も住んでいない家は、定期的に風通しをしたり、草木の手入れをしたりする必要があります。
放置していると、近隣トラブルや不法侵入・火災リスクなど、さまざまな問題が発生することも。遠方に住んでいる場合は、管理が難しく、精神的な負担にもなります。

3. 売却しにくくなる可能性がある

時間が経てば経つほど建物は古くなり、資産価値が下がっていくのが一般的です。
周辺の環境も変化し、需要が減ることで「買い手がつかない」というケースも。将来売却しようと思っても、思ったような価格で売れない・売るのに時間がかかるという事態に陥ることもあります。

4. 相続人同士でトラブルになることも

兄弟姉妹など複数の相続人がいる場合、「どう使うか」「誰が管理するか」「将来どうするか」などを明確にしておかないと、意見の食い違いによる争いが発生することも。
とくに遺言書がなかった場合は、遺産分割協議が長引く原因にもなります。

5. 売却時にかかる税金や手続きが面倒に

相続から時間が経つと、物件の状態確認や書類の整備が面倒になります。また、売却益が出た場合は譲渡所得税がかかる場合もあり、事前の税務対策が必要になることも。
「もっと早く手放しておけばよかった…」という後悔にもつながりかねません。

まとめ

相続した不動産は、「思い出があるから」と手放しにくい気持ちもあるでしょう。

もちろん賃貸物件として収入を得ることが出来る可能性があるなどメリットもあります。
しかし、使わない物件をなんとなく保有し続けると、費用・手間・将来的なリスクがどんどん積み重なっていきます。

将来の自分や家族のためにも、「売却」「賃貸」「利活用」などの選択肢を早めに検討することが大切です。

ゴールデンウィーク中にご家族と久しぶりに会えた際には、使っていない物件に関して話し合ってみてはいかがでしょう。

ご売却の相談が必要な際は、ぜひ弊社までご連絡を。