期待の横綱誕生

令和3年に白鵬が引退して依頼、長らく一人横綱が続いておりましたが、
先場所を終え、久しぶりに東西横綱が番付に名を連ねる事になりました。
それ以前、朝青龍、白鵬が横綱の時代も長く一人横綱が続いていた印象がありますが、
今回大の里関が横綱となるまで一人横綱(あるいは空位)であった期間が歴代最長になるようです。
貴乃花の引退以降、モンゴル出身力士の台頭が目ざましく、
日本出身力士が横綱に挑戦する機会自体が殆ど無かったように思います。
稀勢の里も満身創痍の中、無理を押して何とか昇進したようなもので、
後のけがによる影響は大きいものでした。
大の里は年齢も若く、体の状態もまだ良好そうですから長く活躍して欲しいものです。
横綱と言えば、他を寄せ付けない強さすなわち全勝優勝してこそ、そんなイメージがありますが、
実際に達成されたケースはそれほど多くは無く、直近では令和3年の照ノ富士まで遡ります。
圧倒的な回数を誇るのは白鵬で16回、しかしながら印象で言えば8回の大鵬に軍配が上がりそうです。
前者は一人横綱期間が長かったのに対し、
柏戸というライバルがいた大鵬の方が強かったと回顧される方も多いのではないでしょうか。
一方、優勝1回、中には優勝経験無しの横綱もいました。
双羽黒関、引退後は本名の北尾で格闘家ともなりましたが、
一度も優勝経験が無いまま横綱となり、また引退となりました。
当時のトラブルにより角界を去ってしまったようですが、
これが無ければ優勝経験無しという事も無かったのかもしれません。
翻って大の里関ですが、一部では良くない話も漏れ聞きます。
琴櫻関、尊富士関、大鵬の孫王鵬関など若手日本出身力士の台頭が期待されてきている中、
まさに脇を締めて角界を盛り上げて欲しいですね。