COLUMN

コラム

2025年6月29日

危険外来生物

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北大敷地内で世界で最も危険な猛毒植物、と銘打たれるバイカルハナウドなる植物の生息が発見されたと、

ここ数日ニュースで取り上げられています。


映像や写真を見る限り何となく見覚えのあり、先日ランニング中に道端に似たような形状の植物を発見し、

あちこちに自生してるじゃないか、と驚きましたが、調べるとどうやら別種のようで、

道内などで広く見かける似たような植物はオオハナウドという近種なんだとか。


確かに見かけた物は腰上くらいの高さでしたが、バイカルハナウドは人の身長を大きく超えて育つようなので、

見分けるのは困難ではなさそうです。


このバイカルハナウド、猛毒たる所以が引き起こす症状にあり、樹液には皮膚に触れて光にあたると、

火傷で言う所のⅢ度相当の炎症を起こす成分が含まれているためだそうです。


火傷の種類は症状の深さによってⅠ~Ⅳ度まであり、Ⅳ度となると筋肉や骨、内臓まで損傷している状態を指す程度との事で、

そこから考えてもⅢ度の症状が相当な状態になる事は想像に難くありません。


因みに、放っておくとどんどんでかくなる全体がトゲトゲの植物をよく目にするという方も多いかと思います。

あれはアメリカオニアザミというアザミの外来種で、毒はありませんが繁殖力が強く、あっという間にあちこちに姿を現すそうです。

刈ったはよいもののとげが刺さり、枯れてもとげは硬いままなので処分に手を焼く厄介者です。

でかい草系の植物は総じて危険、と認識しておいた方が良いのでしょう。


バイカルハナウドはこれまでに日本国内での発見報告はされていないため、特定外来種の認定はされていないそうですが、

認識が進んでいない事から、すでに各地に生息している可能性は否めません。


花が咲く際に高く成長するようなので、そうなると見分けはつきやすいですが、問題は開花前です。

開花前はさほど高くなく、植物に詳しくもない限りそれを見分けるのは難しいといえます。

開花するまで数年を要する事もある上、開花前もその樹液の毒性は同様であるため、知らずに軽装で除草を行うと大変危険です。

もし各地に広がりを見せている兆候が見つかれば、今後は除草作業は装備を整えて行わなければならないでしょう。


流通、環境の変化でこれまで日本には生息していなかった生物の確認は今後も増えていくでしょう。

それがどのように害を及ぼすのか、はたまた共生の可能性は有るのか。

繁殖力が強い物が生き残る事を体現してきた人類が、その対応に右往左往する光景は、何とも滑稽と言えなくもありませんが…

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