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コラム

2025年7月26日

夕立といなづま

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夕立と言えば夏の季語ですが、その現象は夏の午後、激しい雷雨が短時間で止み、

その後涼しい風が吹き渡るもの、とされています。


ひと昔前であれば、実際には経験せずとも、書物や映像などの知識を以って、

日本人であれば理解している気象現象でした。

最近ではすっかりゲリラ豪雨と、名称も現象も荒々しくなってしまいました。

起こっている現象を見る限り、風情な言葉も当てはめられないでしょうから仕方の無い事ではあります。


さて、夕立でもゲリラ豪雨でもセットになっている現象が雷ですが、

その発生原因ですが、上空の雲の中にある氷の粒がぶつかり合う事によって起こる、

摩擦で帯電された電気が放電されたもの、とこども図鑑などには記載されていますが、

100%の解明はされていないそうです。


またその発生回数(落雷数)ですが、日本で年間約400万回弱、

世界中では年間約2,000万回発生しているそうです。

宇宙飛行士の方が、宇宙から見る落雷現象はとても綺麗な現象の一つだ、

と仰られているのを耳にした事がありますが、

宇宙ステーションや、スペースシャトルの映像で捉えられたもので見ただけでも、

一度は肉眼で見てみたいと思わせるような魅力があります。


ところで雷の別名に稲妻という言葉がありますが、現代でこそあまり区別無く認識されるようになっています。

雷が光ってから音がするまでタイムラグがあるのは、光速と音速によるものと科学的に分かったからこそではありますが、

昔はそんな事は浸透していませんから、光(稲妻)と、音(神鳴)が別の現象として捉えられていた事に由来しています。

稲の収穫期に雷が発生する事が多かった事、また発生が多いと収穫も多くなるという言い伝えから、

稲の伴となる現象で稲妻と名付けられたそうです。


これは実際に科学的根拠が裏付けられました。

雷の放電によって大気中の窒素が窒素化合物となり、雨と共に降る事で稲の成長を促進しているのだそうです。


稲妻の名が使われ始めた時期というのは定かではないそうですが、

「なんかたくさん起こると米がたくさん獲れるぞ、あれは稲のつまだな。稲づまだ」と、

いつぞやから誰かが言い始めて、広がって定着したと思うとロマンですね。

因みに古語では夫も妻も「つま」と読み、稲夫が元々のいなづまだったそうですよ。

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