マダニと感染症

マダニによって媒介されるSFTSという感染症の発症歴が、
西日本から東日本でも確認されたとのニュースが報じられました。
SFTSとはウィルスによる感染症で、ウィルスは主にマダニ種に咬まれる事によって媒介されるとの事。
血小板や白血球が減少する事で重篤な体調不良を引き起こし、
抵抗力が弱いと3割弱の致死率という恐ろしい症状だそう。
血小板が減少すると出血しやすく止血がしにくくなり、白血球が減少すると免疫機能の低下に拍車を掛けるため、
他の感染症も引き起こす可能性が高まり、危険だという事なのですね。
このSFTS、人獣共通感染症のため、例えばペットの犬猫がマダニに咬まれて感染していて、
たまたま甘噛みなどされ感染する、という可能性もあるそうです。
またペット自体の致死率も高く、4割以上との報告も。
マダニ自体は日本全国に生息しており、特に危険視されているSFTSウィルスを保有していると思われる種は
西日本を中心に生息しているようですが、他にも危険な感染症を持つウィルスを保有しているので、
どこであろうと注意が必要です。
山奥へ立ち入る際はもちろん、キャンプなどのレジャー、農作業や菜園作業でも注意が必要な他、
身近な茂みでも生息が確認されている模様。
またペットが運んでくると、前述のような事例も発生するため、
特に外飼いをされている場合はよくよく気を付ける必要があります。
対策としては肌を露出しない、というのが一番のようです。
この暑さの中では厳しい対策方法ではありますが背に腹は代えられません。
暑さの対策は別に行う他無いでしょうね。
気候変動によってマダニの活動時期も長くなっているそう。
また今後は世界で一番人を殺している動物、蚊にも注意が必要になる事が予想されています。
温暖化社会を生き抜くには、新たな注意喚起の取入れと、確かな知識の取入れが必須となりそうです。