住宅ローン返済に困ったら?「任意売却」という選択肢をご存じですか

住宅ローンの返済が難しくなってきた…。
そんなとき、競売以外にも選択肢があることをご存じでしょうか?
今回は「任意売却」という制度について解説いたします。
任意売却とは?
任意売却とは、住宅ローンの返済が困難になったときに、債権者(銀行など)の合意を得て、自らの意思で不動産を売却する方法です。
通常の売却と異なり、ローン残高が売却価格を上回っていても、債権者の同意が得られれば売却が可能です。
これにより、競売にかけられる前に、より有利な条件で物件を手放すことができます。
なぜ「任意」なのか?
任意売却は、所有者自身の意志で動ける売却手段です。一方、競売は裁判所主導で強制的に行われるもの。
任意売却であれば、売却時期や条件の調整、引っ越し時期などについても柔軟に対応できます。
任意売却ができる条件
以下の3つが主な条件です:
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・住宅ローンなどの返済が困難であること
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・債権者(銀行や保証会社)の合意があること
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・売却価格がローン残高に届かなくても構わないこと
競売との違いと任意売却のメリット
比較項目 | 任意売却 | 競売 |
---|---|---|
売却価格 | 市場価格に近い | 相場の6〜8割程度 |
売却時期 | 柔軟に調整可能 | 裁判所が指定 |
ご近所への配慮 | 広告なしで売却可能 | 公開される(告知義務あり) |
引っ越し費用 | 債権者が負担するケースあり | 原則負担なし |
売却後の生活設計 | 事前に相談できる | 突然の退去を迫られることも |
任意売却の基本的な流れ
・住宅ローンの滞納が始まる
・金融機関へ任意売却の相談
・不動産会社と媒介契約を結ぶ
・売却価格・条件の調整(債権者と交渉)
・買主が決まったら債権者の同意を得て売買契約
・引き渡し・残債の処理
任意売却の注意点
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・複数の抵当権者や差押えがあると交渉が複雑
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・必ずしも売却できるとは限らない
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・売却後の残債はゼロになるわけではない(通常は分割払いの交渉が必要)
こういった課題を乗り越えるためには、経験のある専門家のサポートが不可欠です。
まとめ
競売になる前にできることは、実はたくさんあります。
任意売却は、苦しい状況から立て直すための大切な選択肢の一つです。
「返済が遅れ始めた」「もう支払いが難しい」と感じたら、早めに専門家にご相談ください。
最悪の事態を回避するためには、行動の早さが何よりも重要です。
ぜひネクスト住宅販売にご相談ください。