他人任せカモネギ人間

十数年前にディズニーや、日本ではドラえもんなどのキャラクターを模倣した、
中国の遊園地のニュースが取り上げられた事がありました。
子供が真似をして描いたものをそのまま具現化したようなナリで、
色々と「間違っている」ため、当事者はこれはオリジナルキャラクターだ、などとぬかしておりました。
真似をする事は、良いものを作り上げるには近道です。
プロの基礎を真似する事はいち早い上達には欠かせません。
問題はその真似を昇華させる気概が無い事です。
なまじある能力にかまけて、プロの特徴ばかり真似をして基礎が疎かになっていては成功はありません。
それはただの模倣だからです。
しかしながら世の中には、厚顔な模倣集団が跋扈しています。
人の作品を模倣して荒稼ぎするような、それはもう盗賊の様な人間がどうしてもいます。
その様な人種にカモにされるのは他人任せ思考の人間です。
ネットショッピングでも、安いからラッキーとばかりにクリックしていたりしていませんか?
届いた商品の粗悪さを見てびっくり、商品自体が届かない、という事例を目にする事が少なくありません。
物によっては、それによって命に関わる事になる可能性もあります。
販売先の情報を見ると、住所や名前が漢字ばかりの表記であったりします。
また、まともそうな会社案内が表示さても、業務内容と出品品内容に整合性が取れない事もあります。
会社名を検索してみると実在してはいるのですが、とても出品品を扱っているようには考えられない、
つまり「ガワだけパクった」ものもあります。
商品紹介やレビュー文がおかしな文脈になっている物も見ますが、
学校で国語をきちんと履修していないと、これに気づけないというような事もあるでしょう。
昔からありましたが、最近特に注目度が高いフィッシングメールもそうです。
特殊詐欺の被害が減らない事もそうでしょう。
他人任せ精神は、より多くのリスクを浴びる時代になってしまった事を認識しなければなりません。