COLUMN

コラム

2025年10月14日

合の要素

seihanngou

2025大阪万博が先日終了しました。

終わってみると盛況であったという事で、当初疑問符を提示していた身としては反省の至りであります。


展示物、パビリオンについても情報が解禁されるにつれ魅力的なものが多かったようで、

ガヤガヤと細かい所をつまみ上げる、外野の意見に感化されてしまっていたと省みる次第です。


ただ、行ってみたいなとは漠然と思ったものの、猛暑と並びの状況を考えると、

遠方からの参戦は足が遠のく思いの方が勝ってしまいました。


折からの円安を受け、海外からの来場者も多かったようで、この状況を思うと

東京オリンピックもコロナの影響が無ければ、もっと評価されていたのでしょうか。


人は判断をする時に、何かしらの情報を参照にします。

今回の万博についても、開業前のゴタゴタや費用の高騰を取り上げる情報源が多く、

あまりポジティブな発信をしていたメディアは多くなかったように記憶しています。


何かしら変革がある時に、メディアはネガティブな情報を発信する傾向にあります。

人は不安に煽られる傾向にあるためです。

見えない未来にしか向かえない事や、誰しにも必ず訪れる死がある事が大きな要因になって、

不安を解消してくれる事柄に流れやすくなります。


これらをコントロールしていたと思わされるような件が先日露見しました。

マスメディアは近年オールドメディアと称され、影響力、存在意義に疑問符が付くようになりました。


一方、YouTubeやSNSなどを駆使し、個人が比較的自由に意見や思想を発信出来るようになりました。

これまでには報じられなかった考えや意見を取り入れられるようになり、多様性という言葉が強くなった一因ではないでしょうか。


ただ多少過激なものでも一定程度の共感が得られる事もしばしばあるようです。

この場合に危険なのが共感によりグループ化しやすく、排他性が強くなる事です。

強い排他性は、反論者への直接攻撃に繋がる可能性がある事を歴史は証明しています。


昔、倫理の授業で正反合という言葉を知り、記憶に残っています。

一つの意見があり(正)、反論がある(反)。

それらを融合し新しい策を見つける(合)事を示したものです。

合が出来る事は、人間である事の大きな要素ではないでしょうか。


現代社会、この合の要素が足りているとはいえないような気がしてなりません。

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