2025年11月11日
札幌市東区栄町エリアのこと
当社の事務所は札幌市東区の北部に構えているのですが、
札幌市東区は札幌開拓が始まった地域と言われており、開拓史を読み解く史跡も数多くあります。
その中でも、現在地下鉄東豊線栄町駅があるエリアは、
当時烈々布(れつれっぷ)地域と呼ばれ、現在は地区名称でこそ存在は無くなってしまいましたが、
神社や公園、郷土資料館にその名が残っています。
北海道の開拓には、広く全国の有志が入植しているケースも多く、
地名で分かりやすい場所では、札幌市白石区や伊達市は仙台藩にルーツを持つ地域です。
烈々布地域は、福岡県人を主とした「報国社」という組織の集団移住により開拓されていますが、
泥炭地で農耕に適さない、石狩川からの洪水の発生などでなかなかに苦労の絶えない場所だったようです。
1970年代の人口増加期を迎え、札幌オリンピックが開催され地下鉄南北線が開通すると、
北区を中心に人口が増え、現在の栄町エリアにも人口が流れ込み、戸建て住宅が建設されるようになり、
南北線の混雑解消のため、新たな地下鉄路線エリアとして注目されるようになりました。
地下鉄栄町駅の開業と共に、近隣には大型不動産施設が建築されるようになり、
丘珠空港へのアクセスがしやすくなるなど、沿線利用者数は一定程度を保つようになり、
駅周辺にはマンションも数多く建設されています。
駅周辺は様々な施設が建設されている栄町エリアですが、少々東方面に目を向けると農地が広がっています。
そこでは主にたまねぎが栽培されており、近年札幌黄という希少種の育成が注目されています。
次回はこの札幌黄などについてのご紹介をさせて頂きたいと思います。
